エリア分析

2024年5月6日

エリア分析|足立区最大のターミナル駅がある「北千住」の魅力とは

北千住エリアは東京都足立区にあり、区内最大のターミナル駅がある地域として知られています。
かつて宿場町として栄えた北千住は、近年の再開発によってより一層の賑わいを見せており、リクルートが例年発表している「穴場だと思う街(駅)ランキング」では、6年連続で1位を獲得しています。

この記事ではそんな北千住エリアの魅力と、不動産投資の観点から見た特徴をまとめているので、北千住エリアで不動産投資をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

北千住エリアの魅力とは

6路線が乗り入れる利便性の高さ

北千住エリアにある「北千住駅」は以下の6路線が乗り入れる大規模なターミナル駅となっています。

  • JR常盤線(上野-仙台)
  • JR常盤線(北千住-取手)
  • 東京メトロ日比谷線
  • 東京メトロ千代田線
  • 東武伊勢崎線
  • つくばエクスプレス

東京都内の主要駅へのアクセスは以下の通りとなっており、30分未満かつ乗り換えなしで都心部へ移動できる点が北千住エリアの魅力の1つです。

主要駅利用路線所要時間
上野駅JR常盤線もしくは東京メトロ日比谷線約10分
東京駅JR常盤線(上野東京ライン)約20分
浅草駅東武伊勢崎線約15分
東京スカイツリー駅東武伊勢崎線約10分

商店街・商業施設が充実

北千住エリアには昔ながらの商店街がいくつも残っており、昭和レトロな雰囲気を楽しむことができます。
中でも代表的な商店街が「宿場町通り商店街」で、こちらはその名の通り当時の宿場町がそのまま商店街になっているのが特徴です。

また北千住エリアはこうした商店街だけでなく、ルミネやマルイといった大型の商業施設も数多く点在します。
ルミネ北千住は北千住駅に直結していることもあり、雨の日でも利用しやすい利便性の高さが魅力です。

昔ながらの街並みや住宅地が残る

北千住駅周辺は商店街や商業施設で賑わっていますが、少し離れると昔ながらの落ち着いた住宅地が広がります。
もともと北千住は住宅地として栄えた地域であるため、新築物件というよりも中古物件が立ち並ぶ住宅密集地が中心です。
なお一方で、近年はタワーマンションが建設される等、若年層や単身世帯向けの都市型住宅の整備も進められています。

5つの大学が集まる学園都市

北千住は積極的に大学の誘致を行っており、2024年現在以下の5つのキャンパスが立地しています。

  • 放送大学
  • 東京芸術大学
  • 東京未来大学
  • 帝京科学大学
  • 東京電機大学

中でも、2012年に建てられた東京電機大学のキャンパスは近代的なデザインとなっており、北千住駅の雰囲気が華やかになったことで“北千住エリアといえば学園都市”という印象が強まりました。
また大学のキャンパスが増えたことで若年層の流入も増加し、おしゃれなカフェや雑貨店等のオープンも続いています。

北千住エリアのおすすめスポット

荒川河川敷

荒川河川敷は北千住駅の北側に広がっており、テレビドラマのロケ地等としても知られているスポットです。
日中はランニングやサイクリング、野球等のスポーツを楽しむ人で賑わっています。
また北千住駅から徒歩約15分のところにある足立区荒川ビジターセンターでは、荒川にまつわる様々な展示が行われており、荒川の歴史や自然を学べるスポットとなっています。

千住ほんちょう公園

千住ほんちょう公園は北千住駅から徒歩5分ほどのところにある公園です。
江戸時代に賑わっていた宿場町としての北千住の雰囲気を伝えようというコンセプトで作られました。
千住宿史跡や旧跡の案内図等がある他、公園のシンボルとして愛されるタコの滑り台も特徴の1つです。

タカラ湯

北千住エリアには昔ながらの銭湯が複数点在しており、中でも有名な銭湯が「タカラ湯」です。
タカラ湯の魅力は温泉から眺められる日本庭園で、「キングオブ縁側」や「キングオブ庭園」と呼ばれています。
タカラ湯の他にも、「梅の湯」や「美登利湯」等の銭湯があります。

人口動態は安定している

足立区ホームページよりTSONテック事業部住宅市場AIデータ室にて作成

推計人口は現時点では上昇傾向となっており、将来的にもほぼ横ばいと想定されています。
特に、賃貸経営にあたって重要となる20代~30代の人口推移が安定している点は魅力的だと言えるでしょう。

地価は全国平均を上回って上昇傾向

北千住を含む足立区全体の公示地価平均は全国平均を上回っており、また2021年以降は上昇傾向です。
2021年の価格下落は新型コロナウイルスのまん延に伴うインバウンド需要の減少が大きな要因となっています。

投資物件は「ファミリー向け」が狙い目

北千住エリアの民営借家世帯比率は32.6%となっており、全国と比較してアパート・マンションに住む世帯はやや少ないエリアです。
またワンルームと1Kの比率が高いことから、ファミリー向けの間取りは希少性が高いと言えるでしょう。

新築投資物件の平均利回りは5.05%

足立区の物件数割合と平均利回りは以下の通りです。

 単身向けファミリー向けその他の新築物件
物件数割合59.4%27.4%13.2%
平均利回り5.47%5.05%▲0.42%

単身向け…ワンルーム、1Kかつ駅徒歩15分以内物件/ファミリー物件…1LDK、2LDKかつ駅徒歩15分以内物件投資用の新築物件は半数以上が単身向け物件であるため、ファミリー向けの物件は希少価値が高いと言えます。
またファミリー向けの物件は単身向け物件と比較して平均利回りが低い傾向となっています。

関連記事